國仲商店タイムズ

2026月5月_4号 テキスト版

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國仲タイムズ 第4号

皆さんの声が実らせた、伊良部島のコーヒー

皆さん、こんにちは!伊良部島・國仲商店の"ふーみー"こと里森 文哉です。

このニュースレターが皆さんのお手元に届いている頃には、ゴールデンウィークが終わっているかもしれません。インタビューを受けている春先の宮古島の気温はすでに25〜26度。本土ではまだ春の心地よい気候を楽しんでいる頃かもしれませんが、こちらではだんだんと夏の装いが顔を出し始めております。4月の第1日曜日には、海開きを迎え、毎日のように海を楽しむ方々の姿が見られるようになっていることでしょう。このように、宮古島では本土より一足も二足も早く、眩しい夏が島全体を包んできております。

さて、今号はまず皆さんに大切なご報告があります。

これまでニュースレターを通じてお伝えしてきた、伊良部島産コーヒーの栽培。前号では過去最高の収穫量を記録したこと、そしてこれからプロセスの段階に入るとお伝えしていました。あれからコツコツとプロセス作業を進め、ついに4月から国産コーヒーとして販売を開始いたしました。
(写真1)

※コーヒーの「プロセス」とは、収穫した果実(チェリー)から種(生豆)を取り出し、乾燥させる「精製(生産処理)」工程のこと。

ここまでこられたのは間違いなく皆さんのおかげです。

ニュースレターを読んでくださっている方々から

「コーヒーの様子はどうですか?」
「はやく飲みたいです」

というメッセージやメールが届くようになっていて、そのひと言ひと言が、僕たちの背中を強く押してくれました。
正直、栽培からプロセスまで気が遠くなるような作業の連続でしたが、皆さんの「待ってます」という声を聞くたびに、「成功させたい」という気持ちが一層強くなりました。

温かいお声をかけてくださるすべての方々に、この場を借りて心から感謝をお伝えさせてください。

写真1

待望の国産コーヒー、ついに店頭へ

11月から1月中旬まで約3ヶ月間、スタッフ5名と協力しながら800本の木を一本一本チェックし、手摘みした苦労がようやく形になりました。

宮古島のコーヒー栽培には独特の難しさがあります。雨がパラパラと降ったり止んだりを繰り返すため、実が熟すタイミングが木ごとにバラバラになってしまう。他の産地のように一斉に収穫することができず、週に1回畑へ通い、赤く熟した実だけを手で摘み取る。タイミングを逃せば実が無駄になってしまうので、収穫は一番神経を使う作業でした。

プロセスという、もうひとつの挑戦

収穫後に待っていたのは、「プロセス」という新しい挑戦でした。

コーヒーはプロセスの仕方ひとつで味が大きく変わります。これでは栽培に精一杯で、プロセスについては十分な実験ができていませんでした。そもそも収穫量が少なすぎて、試すこと自体が難しかったんです。

でも今回は、収穫量がグンと増えた分、いろんなプロセスパターンを試すことができました。収穫した豆を冷凍してから乾燥させるパターン、すぐに果肉を取って乾燥させるパターンなど、さまざまな方法をテスト。日本にはまだコーヒープロセスのノウハウや専用機械が少ないため、手探りの連続でしたが、ひとつひとつ丁寧に味を比較した結果、「どのパターンが一番美味しいか」がはっきり見えてきました。
具体的なプロセス方法は企業秘密ですが(笑)、次の収穫シーズンからは、もっと効率よくプロセスして、より多くの方に商品としてお届けできると思います。

~島の思い出を自宅でも~
ギフトに喜ばれる「宮古島ブレンド」誕生

4月から販売を開始した国産ブレンドコーヒーに加え、前号でもご紹介したコーヒーゼリーも引き続きご好評いただいています。(写真8)お土産にも持ち帰りやすいと喜んでいただけているので、旅行でいらした方にもぜひ手に取ってほしいですね。

写真8

オンラインショップ

オンラインショップ
QRコード

島を離れていても國仲商店の味を楽しんでいただけるよう、オンラインショップでも商品をご用意しています。遠方のご家族やご友人への贈り物としても喜んでいただけますので、宮古島の思い出の味を、ぜひご自宅でもお楽しみください。

50%国産コーヒーをまぜた「宮古島ブレンド」の販売
(こちらはお土産用でも店頭ドリップ用でも)。
100%国産のシングルオリジンは
店頭ドリップ用のみで数量限定で販売。

初夏の宮古島は熱い──海開きにトライアスロン

ゴールデンウィーク前後は、宮古島が一番賑やかになる時期のひとつです。この時期を過ぎるとお客さんがぐっと増え、島全体が活気づきます。ただ、ゴールデンウィークが明ければ早くも梅雨に入ります。宮古島の梅雨入りは5月末〜6月頭頃で、本土よりだいぶ早いんですよね。

梅雨の時期はコーヒー栽培にとっても正念場。湿気が多くなるとカイガラムシやアオバハゴロモが増えるので、防虫対策に追われます。有機栽培にこだわっている分、事前の予防が大切なんです。でも雨が続くと畑に入れない日もあって、晴れ間が見えたらすぐに駆けつけて作業する──その繰り返し。地道ですが、ご来店していただける皆様にご提供する最高の一杯のためには欠かせない作業です。

一方で、嬉しいこともあります。これからの時期、コーヒーの木に白い花が咲き始めるんです。初めて花が咲いたときの感動は、何度見ても心が震えます。(写真4)

写真4

全日本トライアスロン宮古島大会

4月19日(日)には、毎年恒例の全日本トライアスロン宮古島大会が開催されます。全国からトップクラスの選手が集まり、島中の道路が通行止めになるほどの規模。宮古島の一大イベントです。

僕はマラソンが趣味なので、「里森さんも出るんですか?」と聞かれることがありますが、さすがにトライアスロンには出ません(笑)。トライアスロンは別次元ですからね。もっぱら応援する側です。

子供の日はトランポリンで大はしゃぎ
──(写真10)

子供の日になると、お店の敷地に約5メートルもの大型トランポリンを設置します。この時期になると毎年出しているのですが、子供たちの喜ぶ顔は何度見てもたまりませんよね。思いっきりジャンプして、キャーキャー言いながらはしゃぐ姿を見ていると、こちらまで笑顔になります。

もちろん無料でご利用いただけます。お子さんはトランポリンで思いっきり遊んで、大人はゆっくりコーヒーを楽しむ──土地が広い宮古島ならではの、なんとも贅沢な過ごし方です。ぜひお子さん連れでいらしてください。

写真10

COLUMN
海の神様に祈る ── ハーリーとクイチャーの伝統

前号のコラムでは、合格発表を家の前のテントで盛大にお祝いする宮古島独特の文化をご紹介しました。今号は、初夏を彩るもうひとつの島の伝統行事をお届けできればと思います。
5月下旬〜6月上旬頃に行われる「海神祭(ハーリー)」は、沖縄全体で開催される伝統行事です。漁師たちが色鮮やかな舟(サバニ)に乗り込み、力強い掛け声とともにレースを繰り広げて、海の安全と豊漁を祈ります。(写真5)

伊良部島にはサラ浜という漁師町があり、この時期になると港が大いに盛り上がるんです。青年会のチームが舟を漕いで真剣にタイムを競い合う姿は、見ているだけで胸が熱くなります。
レースの前後には「クイチャー」と呼ばれる宮古島伝統の雨乞いの踊りが披露されます。沖縄本島のエイサーのようなもの、と言えばイメージしやすいでしょうか。踊り手たちの力強いパフォーマンスに、観客も自然と手拍子を合わせて一体となります。

さらに驚くのは、カツオの切り身が豪快に振る舞われる「大盤振る舞い」があること。島の人たちの気前の良さには、何年住んでいても驚かされます。
僕自身はハーリーのレースには参加しませんが、仲良くしている青年会の仲間たちが出場するので、いつも応援しています。

旅行の日程が合えば、ぜひこの時期の宮古島を体験してみてください。

写真5

編集後記

大きく飛ぶために、しゃがんだ春

今号も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

前号の編集後記で、再来月にはグアテマラへ行く計画を立てているとお伝えしていました。コーヒーの買い付けやプロセス技術を現地で学びたいという想いで準備を進め、費用もすべて振り込んでいたのですが、国際情勢の変化により渡航を断念せざるを得なくなりました。
でも、もしグアテマラに行って現地で帰れなくなっていたら――お店の運営にも、コーヒー栽培にも、もっと大きな影響が出ていたかもしれない。そう考えて、気持ちを切り替えることにしました。
結果的に、渡航しなかった分の時間を使って、プロセスの実験にじっくり取り組むことができたといえます。

大きくジャンプするためには、一度しっかりしゃがみ込む時間が必要なんだと思います。
今年はまさにそんな「助走の年」。
来年の収穫では、今回の実験で得た知見を活かして、より効率的にプロセスし、より美味しいコーヒーを皆さんにお届けできるはずです。楽しみにしていてください。
これからの季節は、コーヒーの木に花が咲き、梅雨の防虫対策を経て、また新しい実が育ち始めます。ひとつひとつの作業を丁寧に重ねながら、来年の収穫に向けて全力で走り続けます。
皆さんがこのニュースレターを読んでくださっていること、メッセージをくださること、お店に足を運んでくださること。そのすべてが、僕たちの力になっています。

温かいコーヒーと、温かい笑顔で、お待ちしています。

成長を、一緒に見守ってください

ありがたいことに、ニュースレターを読んでくださった方からDMやメールをいただく機会がどんどん増えています。「今回も届きました」「応援しています」──そんな一言が、何よりの励みです。

國仲商店の挑戦は、まだまだ続きます。機会があればぜひ、伊良部島の國仲商店に足を運んでいただけたら嬉しいです。

國仲商店
〒906-0505 沖縄県宮古島市伊良部字国仲 531-1
TEL.0980-79-0181
https://kuninaka-shoten.com/

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