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BIOKING
JANUARY 2026 / VOL. 001

巻頭特集
腸活の99%は、意味がない
市販の整腸剤・ヨーグルトが逆効果になる
医学的メカニズムを初公開

最新医学レポート
口腔内の菌が、腸を支配する
歯周病菌と認知症・がんの驚くべき関係

院長コラム
97歳の父が実践すること
先端医学と伝承療法を融合した
陰山式アンチエイジング全貌

腸と口を整えれば、
老いは止まる。

消化器専門医・陰山泰成が確信する
35年の臨床が辿り着いた「上流革命」

GREETING —— 創刊のご挨拶

FROM THE DOCTOR —— 消化器専門医・陰山泰成

「数値は、変えられる。」
年齢は、言い訳にならない。

検査キットをお受け取りいただいた、あなたへ。創刊号によせて、院長からのご挨拶です。

はじめまして。あるいは、YouTube等でいつもご覧いただいている方も。消化器専門医の陰山泰成です。このたびは、検査キットをお受け取りいただきありがとうございました。

あの数値を見たとき、「気をつけよう」と思ったけれど、1週間も経つといつもの生活に戻っていた――そんな方も。それは、意志が弱いからではありません。数値の「意味」が分からなければ、人は動けないのです。

だから私は、この冊子を始めました。毎月1回、YouTubeでも書籍でも診察室でも語りきれなかった「もう一歩深い話」を、書き下ろしでお届けします。腸内環境、口腔内環境、ホルモン、再生医療、アンチエイジング――体の根本に関わることを、毎号ひとつのテーマで深掘りしていきます。

世の中に溢れる「健康の常識」の多くは、実は根拠が薄く、体に悪いものさえあります。

「炎上覚悟で言います」が口癖の私ですが、そういった話も丁寧にお伝えします。数値は、変えられます。年齢は、言い訳になりません。97歳になる父が今も元気なことが、その証拠です。体を「整える側」で生きる、小さな道しるべになれば幸いです。

陰山 泰成 消化器専門医・統合医療医

高輪アイランドクリニック代表/東京大学・順天堂大学医学部とエクソソームを共同研究/27年ネット配信歴/16時間オートファジー実践

巻頭特集 ―― 上流革命①

FEATURE ―― 創刊号 巻頭特集

腸活の99%は、意味がない。

市販の整腸剤・ヨーグルトが"逆効果"になる、医学的メカニズムを初公開。

毎日一生懸命に腸活を続けているのに、なぜ改善しないのか。いま広まっている腸活の多くは科学的根拠が乏しく、場合によっては腸内フローラの多様性を壊してしまっています。私が外来で、いつもお伝えしていることです。

1 善玉菌を増やす、は半分だけ正しい

腸内には約1000兆個・1000種類以上の菌がいます。大切なのは善玉菌の「数」ではなく、菌の種類の多様性。善玉菌だけを爆発的に増やすと、他の菌が死滅してバランスがかえって崩れます。

2 日本人にヨーグルトが合わない理由

ヨーグルトのラクトバチルス菌は、主に欧米人の腸に適応した菌。日本人の腸には定着しにくく、多くはそのまま排出されます。毎日食べても効果を感じない方が多いのは、当然のことなのです。

3 整腸剤"毎日飲み"のリスク

長期・大量の整腸剤は、小腸に菌が異常増殖するSIBOを招くことも。腹部膨満・下痢・便秘・ガスの原因になり、腸活のつもりが逆に腸を傷めていた、という例を何度も見ています。

4 目指すのは「多様性」

特定の菌を足すより、多様な菌が共存できる環境を整える。週30種類以上の植物性食品で腸の多様性は高まります。まず、自分の腸がいまどんな状態かを「知る」こと。それが、すべての出発点です。

RESEARCH ―― 権威ある共同研究

東京大学 × 順天堂大学医学部との共同研究から

高輪クリニックグループは現在、東京大学・順天堂大学医学部と、腸内フローラとエクソソーム(細胞外小胞)の相互作用を研究しています。エクソソームは細胞間の"手紙"。腸内細菌はこれを介して、免疫・脳・皮膚・血管の細胞にまで影響することが分かってきました。腸は「第二の脳」ではなく、私に言わせれば「全身の司令塔」です。

ONE POINT DATA
腸内環境が悪化すると、細胞の自己修復(オートファジー)能力が低下する。検査数値は、細胞レベルで"いま何が起きているか"を映す鏡です。

腸内細菌

BIOKING VOL.001/2026.01

口の中の菌は、飲み込まれて腸へ、そして全身へ下っていく。

MEDICAL REPORT ―― 最新医学レポート

口腔内の菌が、腸を支配する。

歯周病菌と、認知症・がんの"驚くべき関係"。すべての不調は「口」という最上流から始まる。

腸より、さらに上流にあるのが「口」です。口の中には700〜1000種類の菌がすみ、そのバランスの乱れは、唾液とともに飲み込まれて腸へ、そして全身へと下っていきます。私はこれを「口と腸は、川の上流と下流」と説明しています。上流が濁れば、いくら下流で腸活をしても限界があるのです。

歯周病菌は、口にとどまらない

歯周病菌の代表・ジンジバリス菌は、歯ぐきの出血した血管から全身へ入り込みます。近年の研究では、この菌が動脈硬化・心筋梗塞・認知症・一部のがんとの関連を指摘されるように。口の炎症は、静かに、しかし確実に全身へ広がります。

「磨きすぎ」と強い殺菌の落とし穴

良かれと思った強すぎるうがい薬やゴシゴシ磨きは、口内の菌の多様性まで壊します。腸と同じで、口も「多様性」が守り。悪玉だけを狙って全体を焼き払えば、かえって特定の菌が暴れ出す。腸とまったく同じ構造です。

今日からのオーラルケア

やさしく丁寧に磨く。歯間の汚れは水流で流す。舌の汚れは軽く整える。殺菌力の強すぎる洗口液に頼りきらない。口を整えることは、腸を、そして全身を整えること。まずは、今夜の歯みがきから。

菌は口から腸、そして全身へ下っていく

口腔 最上流
700〜1000種の菌がすむ、いちばん上流

腸 中流
飲み込まれた菌が、腸内環境を左右する

全身 下流
血流に乗り、免疫・脳・皮膚・血管へ広がる

口を制す者が、腸を制す。すべての不調は、いちばん上流の「口」から始まっている。

SELF CHECK
口腔チェック

口の"火事"、
起きていませんか?

□ 歯みがきで出血する
□ 朝、口の中がねばつく
□ 口臭が気になる

ひとつでも当てはまれば、上流(口)を見直すサインです。

BIOKINGDOM
DOCTOR'S COLUMN —— 院長コラム

97歳の父が、実践すること。

先月は収録で宮古島へ行ってきました。海のそばで暮らす方々の食卓は驚くほど品数が多く、発酵食品が自然に並んでいます。長寿の島の食卓には、私が論文で追いかけている答えが、当たり前の顔をして置いてありました。

知識は、いつも生活の中で先に実践されている。医学は、それを後から説明しているだけなのかもしれません。休みの日は瞑想で心を整える。自律神経が整えば、腸が整う。心と体は、いつも地続きです。だから私は、患者さんにこうお伝えしています。「老いは、受け入れるものではなく、設計するものです。」

宮古島にて。97歳になる父と、海のそばの食卓で。

陰山式アンチエイジング —— 3つの習慣

HABIT
01
食べない時間
1日16時間の空腹で、細胞の掃除(オートファジー)を促す。まずは夜食をやめ、就寝3時間前から空けるだけで十分。

HABIT
02
整える時間
27年続ける超越瞑想。1日20分の静けさが自律神経を整え、それが腸を整えることへと地続きにつながる。

HABIT
03
多様な食卓
先端医学も伝承の食も、行き着く先は同じ「多様性」。同じものを避け、季節と発酵をいただく。まず一つ。

―― 院長の座右の銘 ――

健康の神は我が内にあり。

真の治癒は、外からではなく自身の「自然治癒力」から —— 陰山 泰成

BIOKING VOL.001 / 2026.01

編集後記

創刊号を最後までお読みいただき、そしてこのニュースレターをお受け取りいただき、ありがとうございます。

検査の数値を前にして、ふと立ち止まる瞬間があります。このままでいいのか。何から変えればいいのか——。けれど、本当に体を整えていく方ほど、一人で抱え込まず、少しずつ学び続けています。

● 食べない時間を、つくる。
● 口と腸を、上流から整える。
● 多様な食卓を、楽しむ。

たったそれだけで、半年後・10年後の体は大きく変わります。難しく考えなくて大丈夫。まずは、ひとつ。今日から。この紙面が、その小さなきっかけになれたなら、これ以上の喜びはありません。

次号も、またここでお会いできることを、心から楽しみにしています。それではまた、来月。

陰山 泰成
消化器専門医・統合医療医

株式会社バイオキングダム
監修:陰山 泰成(医師)/高輪アイランドクリニック・東京塔医院・高輪クリニック
※本ニュースレターは、検査キットをお受け取りいただいた方への情報提供を目的としています。掲載内容は医療行為の代替となるものではなく、特定の治療効果を保証するものではありません。

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